エンディングノートというと、今はやりの”終活”で使うものであり、一般的には、死を意識した高齢の方が残された家族が困らないように身の周りを整理しておくものという位置づけかと思います。
具体的には、預貯金、不動産等の財産の明細や、葬儀の希望(どういう形式にしてほしいか、誰をよんで欲しいかなど)を書くことがメインです。
最近は、認知症になって自分の身の周りのことができないことに備え、どういう介護をしてほしいとか、また尊厳死宣言書を事前に書くことを進めるなどの死を迎える前に自分自身の希望を残すということも多くなってきました。
こう書くとエンディングノートは、やはり死を意識した高齢の方のものとなり、何となく後ろ向きの暗いイメージになってしまいますね。
”終活”という言葉自体も人生を締めくくる終わりの活動という意味合いからきているのでしょうし。
ただ、内容的には暗いですが、これはこれとしてエンディングノートとして必要なことです。
前向きに生きるためのエンディングノート
一方、次のように考えれば、エンディングノートは必ずしも後ろ向きの暗いものではなく、”前向きに生きるためのノート”という位置づけに代わるのではないでしょうか。
1.エンディングノートは、自分そのもの
2.エンディングノートは、子供や孫に自分の生き方を伝えるもの
3.エンディングノートは、これからの人生再発見のための羅針盤
4.残される家族のためにする身辺整理
冒頭に書いたように今までのエンディングノートは4がメインでした。
でも、エンディングノートを作成するなら、1〜3を意識してみませんか。
この世に生を受けて今まで一生懸命に生きてきた自分という存在を自分自身で確認するために(1)、そして子や孫に自分の生きてきた道を、自分の生きざまを残してみるために(2)、そして欲を言えば、残された人生をより有意義に生きるために(3)エンディングノートを書いてみませんか。

最近読んだ本の中に次のような1節がありました。
「ある人は六十歳を機に、余命十年とみなして、そこからカウントダウンを始める”エンディングノート”を作り始めた」と。
単なる資産等の記録をとるだけのエンディングノートであれば、そんなに時間はかからないでしょう。
でも、上のような観点からエンディングノートを書こうとすると、ある時間は要すると思います。
10年はかからないにしても、自分史を意識すると準備を含め相応の時間は必要かと
あなたの経験・知識を後世に伝えるために
あなたが今までに得てきた貴重な知識を後世に残すために。
専門知識では、専門家にかないません。素人でも詳しい人はたくさんいます。
そうした人と競うためではなく。
あなたの人生は世界でたったひとつのものです。唯一無二のものです。
あなたが今まで経験してきたことや知識を、自分自身のために、子や孫にこんな生き方もあったんだと伝えるために、そしてこれからの人生のために。

