葬儀費用
葬儀にかかる費用は次のようなものになります。
①葬儀費用 (葬儀社が基本プランを用意。追加オプション等あり)
②会場費用 (公営、民間あり。通夜・告別式を行う場所のレンタル料金)
③飲食費等 (会葬者の飲食費、返礼品等)
④火葬場費用 (火葬場は基本的に公営です。休憩室料、骨壺料金別途必要)
⑤お坊さん費用(お布施、戒名料、お車代等必要)
①については、近年明朗になりつつあります。
葬儀会社は、自前のネットワークを構築している大手葬儀社と、全国展開の葬儀社紹介会社のネットワークに参加している中小零細葬儀社があるようです。
前者は全国展開、あるいは広域展開している業界大手と県規模で展開している中堅規模の会社があり、料金が比較的高めですが、葬祭会館等設備が整っている先が多いです。また、独自の会員制度を設けている先もあります(有料、無料)。
後者は、セット料金が安いことを売りにしている反面、自社設備を持たない場合もあり、公営の斎場を葬儀会場にするケースが多く、その分料金は非常に安いという特徴があります。
安い代わりに、標準では葬祭装具等もそれなりのものになります。
装具等のグレードアップも可能ですが、その分料金も上がります。
どちらがいいとは一概に言えないですが、とにかく安くあげたい場合は、後者ということになると思います。
費用の注意点
「祭壇一式」等の「一式」の表現があった場合は、その一式の中に何が含まれていて、何が含まれていないのか確認しましょう。
「通常だと他に何が必要になるんですか」と聞きましょう。聞けば、不足しているものを教えてくれるでしょう。後で追加料金が必要と言われないために必ず確認しましょう。
できればカタログでもいいですが、どういう装具を使うのか確認しましょう。頭の中のイメージと葬儀本番での相違が起き、こんなはずじゃなかったということにならないように。
一式あるいはセット料金の中に含まれているものが確認できれば、後は自分が必要と思うものを入れ、逆に余分だなと思うものを落とせばいいわけです。
どちらにしろ、時間を作って、依頼予定の葬儀社に出向いて、何処でどんな設備・装具を使用する予定か確認しておくことをお勧めします。ちゃんと見積もりも取っておきましょう。
上記のうち、②④は料金が明確です。火葬場に葬儀式場が併設されている公営施設の場合料金も比較的低廉です。ただ公営でも使う施設・部屋によっては結構いい金額になることもあるようです。
③飲食費には、通夜の飲食(通夜振る舞い)、あるいは告別後の飲食(精進落とし)、返礼品があります。

家族葬であれば、懐石料理ひとり5,000円、それにビール・日本酒等の代金を人数分見ておけばおおよその金額は出るのではないでしょうか。
返礼品も3,000程度を一つの目安としておけばいいのかなと。
⑤についても、以前よりは料金が明確になったと言われていますが、菩提寺のお坊さんに出向いてもらいお通夜・告別式の読経してもらうお布施の値段は未だに不明確な(定価という考えがない)のではないでしょうか。
菩提寺のお寺の場合は、お葬式代は幾らか、戒名代は幾らか等事前に確認した方がいいです。
「お心付けで結構ですよ」なんと言われても相場も知らないし、困ってしまいます。
以前ネットで事前に調べた金額と、お坊さんにいくら包めばいいか直接聞いた金額があまりに乖離していてびっくりした記憶があります。
びっくりするのが嫌な人は、「心付け=心がこもっていればいくらでもいい」という考えのもと、お寺に聞かないで調べた金額を包んだほうがいいかもしれません。
実情は知りませんが、お寺の格とか、お寺の懐事情で金額は変わるのかもしれませんね。
私の経験では、親世代で菩提寺とそれなりに親しい場合は、盆暮れ等の付き合いもちゃんとしていたせいか葬式時は比較的安く済ませることができたようです。
その点、宗派不問の霊園形式のお墓の場合、霊園で紹介されるお坊さんにやってもらう、あるいはネットで頼めるお坊さん派遣形式のものは料金は低廉で明確です。
菩提寺のお寺にこの派遣形式の値段で払ったら、イヤな顔をするでしょうね。安すぎると。
でも、今後親世代ほどの付き合いをしないのであれば、若干プラスするぐらいで済ませてもいいのかもしれません。
親世代と違ってそれほどお寺と付き合いがないなら、この際墓じまいをするという手もあるかもしれません。(後述するお墓の項参照)
①~④の金額を事前に確認して、おおよその金額として葬儀費用を用意しましょう。
また、どう用意しているのかも明らかにしておきましょう。(保険、預貯金等)
葬儀費用とは別と考えてもいいのかもしれませんが、「お墓」もあります。
先祖の墓がある人はいいでしょうが、そうでない場合、その形式をどうするか含めて費用もそれなりにかかります。お墓については後述します。
葬儀費用が用意できそうもない時は、次の方法で費用の圧縮・手当てをしましょう。
・死亡保険金の金額確認(医療保険でも死亡保険金が出るものがあります)
・葬儀の簡略化(祭壇、供花、棺等への見直し、葬儀の形式の変更)
直葬も一つの考え方です。
・安い費用、あるいは無料で入れる会員制度の利用可否
・役所からの葬祭費用の支給の確認
戒名
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墓苑形式のところでは、提携しているお寺が低廉な価格で戒名を付けてくれますが、菩提寺がある場合、葬儀はそこに頼むしかないし、戒名代も別途請求されます。
しかも、戒名なんて素人にはよくわかりませんが、「この文字が入っているのはいい戒名だ」とかで料金も高くなります。結構いい料金を請求されるので、頼む前に事前にいくらか確認するといいと思います。
葬儀社に聞いても、お寺の料金まではわからないので、「いくら包んだらいいんでしょう?」と聞くしかありません。「エッ!」と驚く料金を請求されることもありますから。
檀家制度にとらわれない、菩提寺のない人向けには、葬儀会社もネットで探せるように、お坊さんを低廉定額で派遣してくれるサービスもありますので、一度検討してみてはいかがでしょう。
因みに、お坊さん派遣サービスでやっている戒名の値段はおおよそ次の通りです。
・信士、信女 20,000(税抜き)
・居士、大姉 60,000(税抜き)
・院居士、院大姉 200,000(税抜き)
菩提寺での値段はこれよりも全然高いという認識でいましょう。
遺影

これは比較的用意しやすいでしょう。
遺影そのものを用意する必要はなく、遺影に使用する写真を用意すればいいのですから。
遺影があまり若いと、祭壇に飾っておいても遺族からしてみると違和感があるものです。
今は各自携帯をお持ちでしょうから、それで自撮りするか家族に撮ってもらった写真の中から自分で「これがいいな」と思う写真を用意しましょう。
趣味をやっているときの写真でもいいし、ピシッと決めたスーツ姿でもいいし、自分で気に入った写真を自分がいなくなった後でも家族に見てもらえる方がいいのではないでしょうか。
できれば、1枚プリントしてデジタルデータとともに家族に渡しておくといいでしょう。

