自分の人生の最期はどこで迎えたいですか
高齢者の希望
日本財団が人生の最後はどこで迎えたいかという全国意識調査(2020/11)行っていますが、その結果は次のとおりです。
・人生の最期を迎えたい場所: 自宅(58.8%)、医療施設(33.9%)
・絶対に避けたい場所 : 子の家(42.1%)、介護施設等(34.4%)
男女別では、男性では自宅(約7割)、医療施設(約3割)、女性では自宅(5割)、医療施設(4割)となっています。
実際に最後を迎える場所
現実問題として最後はどこで迎えるかというと、病院(68.3%)、老人ホーム(9.2%)、介護施設(3.3%)となっています。【厚生労働省 人口動態調査2020】
老人ホームと介護施設等を合わせると約12.5%が施設で最後を迎えていることになります。
厚労省の上記調査によると、自宅で最期を迎える人の割合は15.7%ですので、施設とほぼ拮抗しています。
在宅死の割合が徐々に増加
最近の傾向としては、自宅で最期を迎える人が徐々に増えてきているようです。
2015年の在宅死の全国平均は12.71%でしたが、2020年は15.74%です。
2020年といえば、前年に中国でコロナが発生し、2020年には日本でも感染が拡大した時期です。2020年3月には志村けんさんが、翌月には岡江久美子さんがコロナで亡くなったのは日本中にショックを与えました。葬儀も行えず、病院から葬儀場へ直送ということで、家族も会えない状態でした。
ただ、コロナの影響で在宅死が増えたというよりも、元々自宅で最期を迎えたいという高齢者が多いということに加え、自宅で最後を看取る環境が少しづつ整備されてきたと言う方が正しいのかもしれません。
※厚労省人口動態調査2020より

都道府県別在宅死の割合
厚労省の資料から地図上に在宅死の割合を高い(赤)、中程度(青)、低い(金色)で都道府県別に表示してみました。
特徴的なのは、三大都市圏は全国平均以上(愛知、三重は除く)であり、さらにその周辺県が中程度であり、さらにその外縁部は一番低いという結果になっています。

在宅死の伸び方
2015年の在宅死と比較して2020年がどうだったかというと、全国平均で3.04ポイント在宅死の割合が伸びたのに対し、都道府県毎に全国平均と比べてどうだったかを比較したところ、在宅死の場合と全く同じ結果が出ました。
東北や九州などの地域の方が家が広いだろうし、家族が多いだろうしなどの理由から在宅死の割合も高いだろうとと勝手にイメージしてしまいますが、実際は逆で在宅死の伸び率は全国平均よりも低いという結果になっています。
在宅死の割合の高い都会ほどその割合が年々高くなっているということはいえるかもしれません。
都道府県平均よりもその都道府県の中の大都市の方が低いところも散見されており、どうなっているのかよくわかりません。(新潟県における新潟市など)

原因
この状況(都市部ほど在宅死の割合が高く、地方ほど低い)は、在宅医療に対応できる病院などが都市部ほど高いためという話しもありますが、それだけなのか資料が集まったところで少し考えてみたいと思います。
